PERHAPS GALLERY

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伝え続ける.

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今年の5月に企画した尾崎人形の展示を見て下さった方からお話を頂き、先日発売になったd design travel 富山号の47 REASONS TO TRAVEL IN JAPAN(163P〜)に尾崎人形の事を寄稿させて頂きました。
この本は、デザイナーのナガオカケンメイさんがロングライフデザインをテーマに活動するD&DEPARTMENT PROJECTの活動の一環として、47都道府県それぞれにある、その土地に長く続く「個性」「らしさ」を、デザイン的観点から選びだした観光ガイド本です。

数年前、大阪に住んでいた事があるのですが、家のすぐ近くにD&DEPARTMANTの大阪店がありよく通っていました。当時はロングライフデザインと言われるものにさほど関心が無く、取り扱われている商品にも正直ピンときていませんでした。どちらかというと二階部分にあるカフェの接客が丁寧で素敵だなぁと思っていた事をよく覚えています。(今思えば、この接客の在り方も「伝える」事の重要な要素の一つなんだと理解していますが、当時はそれもよく解っていませんでした。ただ、丁寧だなーと。)

ロングライフデザインというものを意識するようになったのはここ数年ではないでしょうか。特に尾崎人形と関わってからは強く意識するようになったと思います。
ナガオカさんの著書『D&DEPARTMENTに学んだ、人が集まる「伝える店」のつくり方』という本に、尾崎人形と関わって以降の自分が最近考えている「伝える」という事のヒントが書かれていたり、そういう所からも今回d design travelに尾崎人形の事をご紹介させて頂けたのはとてもありがたい事でした。
ご紹介下さった小田さん、担当して下さった針谷さん、どうもありがとうございました!
d design travelは今回発行された富山号以外に11都道府県のガイド本をリリースされています。お近くの書店でご購入頂けます。ぜひお手に取ってみて下さい。

さて、そんなd design travel 次号はなんと佐賀。先日、佐賀号出版に向けてのワークショップに参加して来ました。ナガオカさん初め、d design travelの編集長である空閑さんにもご挨拶が出来て感無量でした。

ワークショップでは、

その土地らしいこと。
その土地の大切なメッセージを伝えていること。
その土地の人がやっていること。
価格が手頃であること。
デザインの工夫があること。

この5つを選考基準に、佐賀を代表するお店や人をみんなで出し合おうというもの。普段接する事の無い方達から色んな意見が聞けて面白かったです。内側の人間がその土地の良さをアピールする事が実はどれだけ難しいのかも改めて考えさせられました。その部分で、d design travelという本は主観性と客観性がうまく混ざり合ったとても良いトラベルガイド本だと思います。あっという間の2時間で、とても有意義な時間を過ごさせてもらいました。良いガイド本が出来るよう、これから発刊まで少しでもお役に立てればと思います。

「伝える」という事を意識し始め、自分に出来る事は何かと考えていて、カメラマンの友人とonsituというサイトを始めてみました。ロングライフだけではないのですが、自分たちが暮らす佐賀の、永く愛されているお店や、これから永く愛されていくべき(続いて欲しい)お店、佐賀の面白いと思うもの、こと、ひとをアップしていくサイトです。県外(もちろん県内からも)から遊びに来られる際のご参考になれればと細く永く続けていきたいです。どうぞご覧下さい。
http://onsitu.net

ざーっと.

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●13.07.15 〜21 CHIECHIHIRO展

ロンドンに住む姉・千絵さんと、佐賀県嬉野市に住む妹・千尋さんの姉妹ユニット ちえちひろの展示をして頂きました。大阪東京に続き、ツアー3カ所目がここ、佐賀はパハプスギャラリー。
彼女達の作品は、まだ20代前半なのに世界が完成されていて、自由奔放なイラストレーション、ドローイング、焼き物やポスターや多種多彩なグッズなど、とてもにぎやかな展示になりました。佐賀ではギャラリーで展示をするのは初めてという事でたくさんのお客様にご来場頂き、そういう点でもにぎやかなあたたかい展示になりました。
そしてパハプス初となるトークショーをさせて頂きました。メンバーはちえちひろのお二人、フライヤーのデザインをして頂いた三迫太郎さん、ナビゲーターはパハプスの北島で。たどたどしいながらもお三方のルーツや好きな物、お互いへの質問など濃い時間になりました。
ちえちひろがずっと続けている活動を知り、共感して下さったお客様に、作品をもう一度観直して頂くきっかけにもなり、とても有意義なトークショーでした。
ちえちひろのお二人はぱっと見同じ作風なのですが実は全く違う世界を持っています。千絵さんの作品はとてもスマートでアンニュイな考え抜かれた美しさを発していたり。千尋さんの作品はもうそれは嬉野温泉が湧き出るかのようなぬくぬくやわくわくを感じさせたり。そして二人の合作はとても複雑な魅力を持った、良いエネルギー溢れる作品になっているのでした。
展示中にも新たなちえちひろの魅力をたくさん知って、キャンプに一緒に行ったり、ご実家の窯元で絵付けをさせて頂いたり、二人自身も作品と同じように強くて自由で、これからの未来にたくさんの可能性を持った素敵なちえちひろ展でした。

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●13.07.27〜08.04 都築明 陶展パハプスギャラリーでは2回目となる都築明さんの展示。
都築さんは出身は仙台ですが、現在は長崎の波佐見で作陶をされています。シンプルだけど独特で、機能性や丈夫さにこだわった器を作られていて、都築さんが料理好きなこともあって、都築さんのお皿にのると食事がとてもおいしそうに見えます。
今回は壁掛けや置き型のオブジェ達もとても人気がありました。今回のような形のオブジェは展覧会としては初の発表ということでしたが、以前から作陶の合間によく作られていたそうです。有機的な形状の陶器のモチーフと、加工された古い材木で作られたフレームや土台とを鉄の棒で繋ぎ、温かさも冷たさも感じる、サイズは小さいけれど大きな存在感のある素敵な作品達でした。
今回は展示期間中、同じフロアのイタリアンレストラン IL SORISSOさんでパスタやデザート皿として都築くんの作品を使って頂き、おいしいイタリアンとおいしく見えるお皿で食事を楽しんで頂いたお客様もいらっしゃったと思います。
生活の中で美しい道具を使って頂く、という点と、道具を作られている作家さんの道具でない作品を展示出来た点で、パハプスギャラリーとしても有意義な展示になったと思います。
都築さんの食器は自宅でも愛用させて頂いていますが、食器ではない作品を発表し始められたこれからの都築さんの展開がどうなっていくか、個人的にもとても楽しみです!

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●13.08.16〜08.25 ミヤタチカ『お絵かき辞典』出版記念エキシビジョン”how to draw it?”6月17日に誠文堂新光社さんから出版された『お絵かき辞典』の記念エキシビジョン、佐賀出身東京在住のイラストレーター ミヤタチカさんの展示。
ご縁があって、東京のROCKETさん、ウタカタカフェさんに続いての凱旋個展という事で、地元の佐賀にあるパハプスギャラリーで展示をして頂けたのはとても嬉しい事です。
「出版記念エキシビジョン」の詳しい内容は設営が始まるまで全く聞いていなかったのですが、いざ始まってみると、『お絵かき辞典』が出来上がるまでの行程全てを見せちゃいます!え?いいの?!という大胆な展示でした。
山のような原画にただただ圧倒されたり、実際の色校など(現物を見るのは初めてでした)、一日かけてゆっくり見られるお客様もいらっしゃり、私たちギャラリー側もとても楽しく勉強になりました。
イラストを使ったポストカードやバッチ、Tシャツやバッグ、波佐見のessenceさんとコラボレーションされた焼き物など、チカさんのかわいいイラストが使われたグッズもとっても人気でした!(チカさんの同級生のお子さん達にも大人気!)
パハプスギャラリー初となるライブもしていただき、音響系フォークシンガー工藤祐次郎さんのアコースティックライブは、狭いスペースながらたくさんのお客様に来て頂いて、まったりとっても良い雰囲気になりました。
チカさんはファッション誌などにも挿絵の連載をされていますが、そこではチラリとしか見えない気さくで人なつこい人柄を十分に詰め込んだ、あたたかい展示になりました。