家族との距離が近いのが魅力

注文住宅をマイホームとして建てる際、リビング階段を希望する方はとても多くいます。このリビング階段というのは、文字通り、リビングルームの中に階段を設置することです。階段にスケルトン素材を使ったり、螺旋のデザインを採用したりすれば、リビングをオシャレな空間に演出できるのが魅力です。また、玄関から入って個室に行くまでの間に必ずリビングルームを通ることになるので、家族とのコミュニケーションの機会が増えることも優れている点と言えます。一般的な階段の場合、外出や帰宅時にリビングを絶対に通るということはないので家族と会わないケースも多いです。その点、リビング階段ならば必ず顔を見るので家族の外出や帰宅を把握しやすく、特に小さい子供がいる家庭にとって安心です。

音が筒抜けになるので注意

リビング階段を家づくりで設置すると家族をより近くに感じられますが、その半面、リビングと階段がダイレクトに繋がっているので音が筒抜けになるという難点もあります。例えば、リビングルームでの話し声や笑い声、テレビの音などが2階まで届きやすくなってしまうのです。子供が2階の自室で勉強に集中している際は邪魔になってしまいますよね。さらに、キッチンで料理をしている際にも匂いが2階に伝わりやすいです。音や匂いを届くのをシャットアウトするには、リビングルームと階段の間に引き戸を設置して仕切れるようにすると良いでしょう。その他にも、音が伝わりにくいように間取りを工夫しても良いでしょう。家造りを始める際は、家族が快適に過ごせるように担当者と事前によく相談することが大事です。

日本では住宅用の土地が広く取れないことも多く、狭小住宅が多くなりがちです。間取りなどを工夫して同じスペースでも過ごしやすくすることがポイントとなります。